はじめに
「最近、子どもが何も話してくれなくなった…」
「『学校どうだった?』って聞いても、返事は『別に』ばかり」
このような声を、カウンセリングでも多くお聞きします。
子どもが話さなくなる背景には、繊細な心の変化があるかもしれません。
子どもが話さなくなる理由とは?
子どもが口を閉ざしてしまう原因は、年齢や性格だけでなく、以下のようなものが考えられます。
1. 「話しても理解してもらえない」と感じている
子どもは大人よりも感情に敏感です。以前に否定されたり、話をさえぎられた経験があると、話すこと自体に不安を覚えることがあります。
2. 自分の気持ちを言葉にできない
思春期の子どもに多いのが、自分でも「なぜつらいのか」がわからない状態。心の整理ができず、無言になってしまうことも。
3. 話すタイミングが合っていない
忙しい日常の中で、親が「今話したい」と思っても、子どもにとってはそのタイミングでない場合もあります。
親ができる3つのこと
①「話さなくても大丈夫」という空気をつくる
プレッシャーを与えず、子どもが自分のペースで話せるような安心感を大切にしましょう。
② 日常の中に“会話のきっかけ”を仕込む
例えば、一緒に料理をする、買い物に行くなどの「ながら会話」は、自然と心の距離が縮まります。
③ 親自身の気持ちも大切に
「話してくれない」と悩む自分の気持ちも、決して間違っていません。必要であれば、専門家に相談することも前向きな選択です。
おわりに
子どもが話してくれない時こそ、信頼関係を築くチャンス。
「聞く準備はいつでもできているよ」という姿勢で、そっと寄り添ってみませんか?